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農家の意地

昨日の夕方、遊楽木舎の精一さんに会った。
「猿の被害がいよいよでたな。。これは農家にとって深刻な問題だ。」
精一さんが猟友会に相談したところ翌日の朝、出動してくれることになった。
誰だってそうだけど、猟友会は猿を打つのは嫌だそう。
「でも、被害を深刻に受け止め出動してくれることになった。今までは猟友会に任せてたけど、我々にできることがあれば手伝おうではないか!ここで農家の意地をみせよう!」
棒をたたいて音を出しながら猿を追い詰める仕事があるらしく、それなら農家の人でもできる!とのことで、本当に人事ではない自分達で守らなくては!
「これから農家の人に呼びかけてみる!」と精一さんは軽トラを走らせた。
私はきっと足手まといになるな。。でもとりあえずみんな仕事を持っているのに猟に出てくれるのだから、猟友会の方々にお礼を言いたい。
翌朝6時に集合場所へ行ってみた。
20080827102458

ほとんどが60代くらいの猟友会メンバー15人くらいと、蛍光ジャンパー着て気合入ってるセトヤマさん、私、精一さん。と農家の人はいなかった。
裏に隠れていたけど、「前に来い!」と言われ。。
私も猿を追う係りになってしまった。
しかしそう簡単には猿は見つからない。。
そしてだんだんハードになってきた。
誰もいない山に挟まれたような大根畑まで車で行き、「よし!ここからこの山を降りて一気に追い込むぞ!」
って言うけど、超急斜面。
私は足がすくんで降りれなく。。置いていかれた。
一人になってみるとものすごく怖くて、平らな道を行こうとするが。。どうしよう。。。場所もイマイチわからない。
仕方なくまた大根畑に戻ると。。ひょえー!!!
なんと200メートルくらい先に猿の大群が現れた!!!
山はみんなが入ってるので追い詰められて畑に出てきたようだ。
どうしよう。。
山に向かって叫ぶが当然聞こえない。
は〜。なんで猟友会の人よりも精一さんよりも私が一番に猿を見つけなくちゃないないの??
しばし猿の群れを見つめながら、こうしていても仕方ないので走って助けを求めた。
普段方向音痴な私がすんなり道路に出れて運良く人がいた!
「みんな猿がいました!こっちです!!」
鉄砲もったみんなが私の一声で一斉に動き出した。
先頭きって軽トラで猿の群れへ向かう私。ちょっとかっこよかった。(笑)
すると。。。
なんと100匹くらいの猿の群れが!
みんな一斉に山に逃げた。激しい銃声!!
結局、一匹腕にあたっただけでしとめることはできなかった。
その後も山を登り谷を下り、セトヤマさんは崖に落ちそうになりながら頑張ったが結果は同じだった。
猿は利口だ。。
殺すより、一匹でも半殺しにしたほうが効果はあるそうだがどうなのかな?
昨日はショックでセトヤマさんと口も利かずただ悔しくて悲しくて酒を飲んでたけど、自分にできることはやった!今日は少し気分が晴れた。
それに猟友会の人とも仲良くなれて菅沼部落の山は詳しくなったしね。
しかしまだまだ戦いは続くな。。

  • コメント ( 6 )

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  1. たにぐち けいじ

    相当落ち込んでいるようで、心配したよ。
    みっちゃんも、先生も、
    くやしかったと思う。
    あんなにがんばったのにって、
    ちょっとしかいなかったのにそう思うから。
    何かできることはないかと思うけど、
    見つからない。
    いいことがあることをただ祈ります。
    ケガだけはしないようにね!

  2. あさだ姉

    鹿、あなぐま、クマにもめげずがんばったのに今度はサル100匹とは!
    言葉が見当たらないです。
    がんばってっていっても、充分がんばっているんだもん。
    なにか手はあると思う。情報収集中です。

  3. kicco

    メール書きかけては 次から次へとおこる現実に なんだか言葉にならなくて…。
    くり返し読んでいても いままではどこかの国の“お話”だったのかもしれないね。
    行商のとき「もうすぐなんですよ〜」っていってたみっちゃんの顔思い出すとなんともいえない。がんばってるんだもんね。
    なんにもできないのが悔しいです。

  4. fu-sora

    あさださんのHPからやってきました。
    私、北海道で農業やってます。あとパン屋も。
    今日、あさださんと北海道でお知り合いになって、こちらの話を聞きました。たぶん、ブログの内容からすると間違いないかも。
    獣害に悲鳴をあげる姿、お察しします。
    ウチのは鹿害ですが、群れで来るのでどうにもなりませんね。猿は知能が高いですし。それはもっと本当に大変だろうと想像します。
    収穫間際の野菜、これから生長するはずだった野菜、どれもこれも害によって、絶望感に打ちひしがれます。
    けれども、生きていく糧は必要ですね。
    作る人のこんな思いもすべて、食べる人も皆が共有できればと思ってます。
    害にあったそれが販売を予定している野菜たちなら、貴重な現金収入の道もたたれるだろうし。
    そういう”切羽詰まった”ような感覚も大切に共有する必要があると思います。
    皆で共済する”提携”の考え方が広まればなと思います。
    販売って行為は、ある意味一方向の流れだけですし、自然農の考え方とは相反する収奪に近いものかもしれませんし。
    そんなことを思うと、やっぱり”提携”ですね。
    初めてなのに、思いをいろいろ書いてしまいました。
    同じ思いを抱いて困っている人が世の中にはたくさんいます。これからもどんどん発信していって、頑張ってください。
    ブログに感激した一人です。

  5. ミチコ

    たにぐちさん、あさださん、kiccoさん
    猿被害の夜は本当にお通夜のようでした。でもでも、落ち込んでもいられないしまた作戦練って来年はもっと頭使って頑張るので協力してくださいね!

  6. ミチコ

    fu-soraさん
    初めまして!ありがとうございます。。
    あさだ姉さんにはお世話になってます。
    うちはまだ農業だけで食べてるわけではないですし、出荷といってもたいした量を作ってませんが、専業の方は本当に大変な被害だと思います。
    消費者のみなさんとの提携もそうですが農家同士も提携していくようなことを考えなくては。。と今日も話していました。
    みんな種を蒔いて大切に育てて想いは一緒。それが一千も生み出さない。ましてもうすぐ出荷というところで。。。
    私達のような農業を志す方々にとっても今後重要な課題となるだろうな。
    少しでもいい方法がみつかるように頑張ろうと思います。