ニサブロウ爺さんのために
ニサブロウ爺さんのお葬式は自宅で行うことになった。
私達は班が違うので手伝いはないのだが、「オキヨ婆さんの願いで二人にはどーしても手伝ってもらいたい」といわれ2日間お手伝いすることになった。
「お爺は二人が来ると孫が来たみたいだ〜って喜んでたんさ。お爺のために助てくだい。」
最近は葬儀場に行うことが多く、自宅で葬式をするのは4年ぶりのことらしい。
オトコシは告げに行ったり、花輪を組んだり。
オンナシは部落の集会場でひたすら料理をつくる。
先輩方についてとにかく手を出してみるがあまり役に立てなかった。
昼飯、晩飯、ニサブロウ爺さんの出棺がいつだったか、見送ることもできずただただ、あっと言う間に時間は過ぎた。
明日もまた7時から集会所で食事つくり。
ニサブロウ爺さんは、きっと村の寄りことを覚えるチャンスをくれているのだと思う。
もう一日頑張ろう。