田舎と都会の違い
横浜に居たころ、自分が望めば恋愛以外はほとんど思い通りにいった。
家に帰りたくなければ夜遊びしてフラフラしてればいいし、そのお金がなければすぐにお金がもらえるバイトもある。
言われたこと適当にやって、時間になれば「ハイ、さよなら」
社会人になって、頑張って努力してそれなりに成果をだせば、新入りのペーペーだってすぐに店長になれた。
何不自由なく暮らせた。
田舎暮らしを始めて、逆転!
どんなに努力したって作物は思い通り育たない。
天候や様々な障害がある。
今朝、セトヤマ先生がポンタ農場に行くと、日本カモシカに遭遇した。
「ガ〜ン」
よっちゃんファームはすでに鹿の足跡。
防御ネットを買うのは馬鹿らしいし、こうなったら自分達なりの抵抗をして後は願うしかない。
「カモシカちゃん、どうか見逃して〜」
今日で大変だった麹の仕込みは終わった。
以前から言ってるけど、この味噌加工所を引き継ぎたい。
先日、ここが読売新聞の群馬版に紹介された。
「100年経てば麹菌がこの加工所に住み着き、麹菌がいらなくなるだろう。今は30年だから後70年。そのために若手の育成に力をいれたい。」
というカヲル婆さんのコメントが載っていた。
「そんなこと言ったっけ?」
とか言ってとぼけてるけど、それを感じる瞬間が何度かある。
だからといって私が引き継げるのかといったら大きな勘違い。
都会と違って努力したからって引き継げるわけではない。
色々私にはわからない田舎の法則がある。
だからこれまた願うしかない。
この古い建物が私にはものすごいお宝なのだ。