地産地消
なかのビレジから戻り、今度は尾瀬高生たちと蜜蝋キャンドルの営業に行った。
といっても足がない高校生にとって移動は本当に大変なことだ。
本当はたくさんの宿に営業に行きたいがまずは狙いをしぼろう!ということになった。
蜜蝋キャンドルが欲しい!とリクエストをくれていた、岩鞍リゾートホテルさんへ。
岩鞍ホテルの途中にある「カタカタレンタル」でリハーサルをして常務のユウコさんに会いに行った。
緊張の高校生。おいおい大丈夫??っていう営業だった。。
しかし!結果は思わぬ方向へ。
昔から環境のことなど意識が高かったユウコさん。キャンドルナイトをいち早く取り入れようとしたが食事の際、普通のキャンドルを使うとパラフィン臭くて食事が台無しになるという経験をしたことがあるそう。
なので。。「作れるだけ作って!全部購入します!」
「え!!!」
みんなして一瞬時が止まった。
「だって。欲しかったものだし、地元の高校生が地元のモノでこんな良いものを作って販売しようって、頑張ってるんだもの。そういうのには応援したい!輝いている人にスポットをあてたい。」って。
涙。
「岩鞍ではスローフード、地産地消に力を入れてきて、これからは食べ物だけでなくこういったモノも地産地消していきたいの。」
素晴らしい!
ユウコさんの話を聞いて結城先生の「鳴子の米プロジェクト」を思い出した。一俵13000円の米ではやっていけない農家が増える!一俵18000円だったらやっていける!だったらその値段で買い、農家を支えるというプロジェクト。さらに一俵24000円にして残りの6000円は若者育成の資金にあてる。
すると地元の宿が「宿があるのは農家の人たちが毎年米を作ってきれいな景観をつくってくれているからだ。」と地元の宿も買い支え、その米を客にだし宿の売りになっていく。
都会からも人が集まってくる。
片品村は観光と農業の村だ。農家も観光業もお互いが支えあい、循環していく道を歩めばすごくいいな〜。と思った。
そして若手育成だ。
営業は順調すぎるほどうまくいった。
これからは高校生達がどれだけ誠意を見せられるかだ。
どうなるでしょう??
そして私は尾瀬高の高校生達に触れていてすごく感じたことがある。
私はいっぱい遊んだ中で、良いことも良くないことも教えてくれたいろんな大人に出会ってきた。
高校生達はインターネットなどでなんでも知識はあるけど、こういういろんな大人に会ってないんじゃないかな?
もしできるなら蜜蝋キャンドルを資金源に高校生達の集まれる場をつくりたい。片品生活塾もそろそろ地産地消かな。