こんなうまい話があるものだろうか。。
尾瀬高2年生のアヤパンから「地域活性化プロジェクトという授業でみっちゃんの話を聞きたい。」と連絡があり、午前中アヤパンのインタビューを受けることに。
アヤパンとは夏のFIWC×尾瀬高校のワークキャンプで開墾して以来仲良し。
彼女は最初に尾瀬高生をお誘いした去年の感謝祭にも来てくれていた。
そして夏のワークキャンプにも、他のメンバーが授業の一環として。。という感じの中、2年生で一人、「感謝祭でFIWCのメンバーと知り合ったのでそのつながりを大切にしたかったから。。」という理由で参加してくれた。
今からつながりを意識している彼女はその後も一人東京に出てFIWCの会議に参加したり、来年は海外のワークキャンプにも参加したいと言っていたり。。と着実に成長し、つながりを自分のものにしている。
私が尾瀬高生との交流を始めたのは以前も書いたり、増刊現代農業にも書いたけど、地元の高校生と、横浜で過ごした私の高校時代とのギャップに愕然とし、片品には何もないと言う高校生達に、わざわざ東京から片品に来るとても面白い若者が我が家に来るので、せっかくなら交流する機会をつくろう!自分だけのものにしておくのはもったいないと思ったから。
それに、これからの片品村を背負って立つのは、やっぱり村で育った若者たちだ。村にはこんな素敵なものがあって、こんな素敵な人たちがいるんだ。だからいつか戻りたい。って思えるように、今から種を蒔いておこうと思った。
もちろん、その理由をFIWCのメンバーは理解し、そして交流に協力してくれた。
FIWCのメンバーにとってアヤパンは目立つ存在だった。会話の一つ一つに片品を大好きだという純粋で素直さが現れていて、FIWCのメンバーにとってもアヤパンの言葉はそれぞれの故郷を思わせる。。そんな力が彼女にはあった。
しかし、FIWCのメンバーが進路について、将来について聞くと、「高校卒業して、片品を出て、それから片品に戻る気?ないない。」とアヤパンは言った。
誰かが、「みっちゃんの作戦失敗だね。」と言った。
そのときの私はそんなすぐに効果が出るとは思ってもいなかったから、まったく気にしていなかった。
ところが。。今日のアヤパンの話を聞いていると、アヤパンの考えは(もちろん私の交流目的を彼女は知らない)私とまったく一緒だった。
彼女は地域活性化プロジェクトの授業を、村でそういう(活性化的な)活動している人にフォーカスをあて、そういう人がいるならもっとつながりをもって、それを自分のものだけにせず、高校生達に伝えよう。こんなことやってる人がいるからもっと交流しようと!と提案したいと考えたそうだ。
そして、夏以来考えが変わり「私はいつか片品村に戻ります。そして地域活性に貢献したい。婿をもらいます!」といった。。
え?!!びっくり。「両親はなんて言ってるの?」と聞くと「変わったね。。」と言っていて、何よりお婆ちゃんが喜んでるとか。
こんなうまい話があるものだろうか。。
でも嬉しい話だ。アヤパンがいつ戻ってきても、それが50歳だろうが60歳だろうが、私は「おかえり!」って待っていたい。いや、待っていられるように。。
尾瀬高生との交流始めてよかったね。。セトヤマさんとそんな話をしながら夕飯を食べました。
するとアヤパンからメールが、今日のお礼とともに、「みっちゃんと知り合っていろんな人に出会え、そのおかげで世界が広がりました!感謝感謝です。」だって。。
大したことしてないのにね。本当にどうなるかわからないね。。
なんだか、夢か現実かわからなくなる。。そんな一日でした。