国際有機農業映画祭2010
今年4年目となる国際有機農業映画祭に行ってきました!
1年目以来なので3年ぶりです。一日中、有機農業に関わる映画をずっと上映しているという非常にマニアックな映画祭。でもこれは農業に関わらない人でも「生きる」ための本質を問われているように思えます。
今回のテーマは「たね・水・いのち」ということで、種マニアのセトヤマさんが食いつくテーマです。
一番の本命は、岩崎さんの「種を採る人」でご本人も登場!ということなので、かなり前からチケットを入手していました。
会場では。。いや?、知り合いがいっぱいいましたね。
parcの方々や東京グリーンコンシューマー研究会のメンバー、一番嬉しかったのは福井県池田町のイトウ先生との再会!
イトウ先生はこの映画祭を池田町で開催したり、パワフルな女性です。
そして「未来の食卓」のアジア版に池田町も撮影に来たとか。。やっぱり池田町はすごい!!!
それにしても、みんな本当によく勉強しているな。と感心。普段自分が知らないこと、報道されていない別の顔、きちんと把握して変な方になるべく加担しない方法を考えなくてはいけないわ。
この映画祭で本当に学ばせていただきました。
今回は上映作品を順番に観ていくと1つのストーリーになっていて、私は「ミシシッピ」から観て、問題提起があったアトに、parcさんの「海と森と里 つながりの中に生きる」という映画を。
これは「森は海の恋人」と漁師さんたちが植林しているという有名な話がどんな風に、みんなが立ち上がったのかとかがわかってすごくよかった。それからリアルな都市開発の中で人間はどうのように自然のサイクルと向き合うのか。。考える。
それから「緑の革命」光と影を。これは重い。飢餓を救ったとしてノーベル平和賞を受賞した「緑の革命」だったが、現実は発展途上国の人たち種を採ることを許されず。。など複雑な表と裏の顔が。。
その次の「パーシー・シュマイザー、モンサントとたたかう」という映画に続く。。これは、ぜひもっと多くの人に観てもらわなくちゃいけない映画だと思う。解説は片品にも講演に来てくれた天笠さん!
ラウンドアップの除草剤などで有名なモンサント社。
そのモンサント社が、いち農家のパーシーさんを訴えて潰していくという事実。
でもパーシーさんは戦う!
勝手に遺伝子組み換えの種が飛んできて、いわば汚染されて被害者なのに、その種を採ることも許されない。しかもそれをチクルのは隣人の農家。農家が農家を裏切る。。
「なぜ自分で種を採って、自分の種を蒔くことを許されないのか!」
そう、モンサント社と契約すると種も除草剤も全部モンサントに牛耳られ、種を採ることさえも許されない。地域の農家すべてモンサントと契約させて、地域をも牛耳る。
そうやって世界の食料は支配されていく。。
種の支配というのはそういうこと。
で、この映画の最後がすごい!逆にパーシーさんがモンサント社を訴える!
「お宅の遺伝子組み換えの菜種がうちの土地に生えている、すぐに取り除いてくれ。」って。
かっこいい!すごい勇気をいただいた。
それから岩崎さんの「種を採る人」につながるわけですよ?。完璧だね。
今、種を採っている自分達のやり方を自分で誇りに思う。
そして日本はまだ間に合う。もっともっと自然と寄り添った「農」を実践していく人が、特に若者が増えるように、自分達が実践モデルになれるようにこれからも頑張るわ。
これからも続けていくぞ!!
と長々書きました。
来年は5周年で2日間開催するみたい。もっと多くの人にこの映画祭を観て欲しいと思う。来年は協賛しようかな。。
本当に素晴らしい内容でした!主催者の皆様ありがとうございました!!