東日本大震災から10年
いつものように娘の髪をとかしながら、ハッとする。
このつげ櫛は10年前、震災で片品村に避難していた、同じ名前のミチコさんから「お世話になった、みっちゃんに何かプレゼントしたいけど、何もないから、よかったらこれもらって。」
といただいたのだった。
あの時、村では南相馬の方たちを約1000人受け入れて、村の若者たちとボランティアに没頭して。
あれから10年。あの時のメンバーの中には役場に就職したり、看護学生だった子は村の看護師として働いていたり、たまり場でみんなに可愛がってもらった赤ちゃんは今4年生になり。毎朝、娘を迎えに来てくれる。
私も何度か南相馬に足を運ばせていただいた。
広く静かな海が見える、本当にただただ広い場所に、鯉のぼりが飾られていて。
この場所には何軒もの家があったそうで。。鯉のぼりが飾られている家にはお父さん、お母さん、子供たちが暮らしていたそう。
近所に住んでいたBさんが、鯉のぼりは俺が飾ったんだ。何もないただ広い場所だけど、ここに家があって、家族が普通に暮らしてたんだって。
津波の話しもたくさんの方から聞いた。どこに避難するかもわからずにバスに乗り、片品村に着いて。。なんとも言えない辛い出来事がきっかけで知り合ったご縁。
あれから親戚のような付き合いも続いているし、そう言えば出産したときに一番に駆けつけてくれたのもなぜか南相馬の人たちだったな😂
東日本大震災から10年。毎年あの時のことを思い出す。絶対に忘れない。