食卓に並ぶまで
大豆の収穫が始まった。
日本食に欠かせない大豆。食卓に並ぶまで最も手のかかる作物ではないかと思う。10月は冬のような寒さが続き、11月に入り夏日だという。こんな陽気の中で、信じられるのは自分の感覚でしかない。豆がみんな弾ける前に、今、今なるべく早く収穫してお天道様を見方にいかに効率よく脱穀していくか。作物と天気とにらめっこしながら、人の感覚で「今」を見極める。
これは AIがどんなに発達してもできないことだと思う。特に今年は作物の生育にバラつきがあって判断が難しい。
豆の収穫はとにかくホコリがすごい。豆の毛が身体中にまとわりつく。今日もホコリまみれになりながら、一粒でも多くの豆を丁寧に丁寧にひたすら拾う。大切な大白大豆。
今年は暑さのせいで草がいつもよりひどかった。収量は少なそうだけど、毎年豆の種を選別しているせいか、紫斑病がほとんどなくとてもいい豆ができた。これからふるいをかけ、とおみをかけ、冬中かけて選別し乾燥させる。本当に手間がかかる。
その豆を炒ってきな粉にして、天然酵母で生地を作り(旦那が😂)、いい感じに膨らんだ生地を、学校から帰った娘が自分できな粉パンケーキを作る。
全粒粉入りで満腹パンケーキ。
食べ物ができるまで。わすが自給率7%の国産大豆を食べる時は、私たちがホコリまみれになりながら、大豆を収穫する姿を思い浮かべていただければと思います。