頑張れユキちゃん!
カタカタ冬のレンタルショップを始めて最初のお客さんは「山の家えびやん」の居候、ユキちゃんだった。
オーナーのえびさんは茨城県で有名人らしい。なんせスキーの元国体選手。
65才で現役スキーヤーのえびさんを「先生」と慕い、茨城からスキー好きの若者が集まる。
「えびやん」に一歩入ると茨城ワールド。
一ヵ月前から、ユキちゃんもスキーの練習に来ている。
かわいらしいユキちゃん。なんとまだ中学2年生!
なのにカタカタワールドを気に入り、炭アクセサリーの渋〜いのばかり気に入る。
音楽はクラッシック。キャラクターものや、ジャニーズなんて興味ない。
学校はどうしてるんだろう?
同級生と会話合わないだろうな。。
そんなユキちゃんが目指すのは「全中」出場!
私は遊んでばかりの中学生だったから、知らないけど、競技をする人なら誰もが知る大会らしい。
そして正月、彼女のライバルが2人、茨城からやってきた。
夜、テレビを見ながら、彼女達と一生懸命会話を合わせようとする、ユキちゃんの姿が痛々しかった。
ジャニーズの話や携帯をいじったり。。
会話の途中、私を紹介してくれた「ミチコさんは梅干しの種でアクセサリー作っちゃうすごい人なんだよ。感動しちゃった〜」
まったくもってシカト。
興味なし。
テレビに私の大好きなミスチル桜井さんが歌いだせば、釘づけの私の前で、「このおじさん、気持ち悪い〜」って。。
中学生なんてこんなもんだよな。
ライバル達が帰っていったら、またユキちゃんはカタカタショップに入り浸る。。
「私はこの空間が心地いいんです。」
もうすぐユキちゃんは学校に戻る。頑張れユキちゃん。
自作のヘアーバンド兼マフラーをプレゼントした。